賃貸の入居審査では何を見られる?審査基準と申し込み前に確認したいポイント

賃貸の入居審査では、家賃を継続して支払えるかと、トラブルなく住んでもらえるかの2点が主に確認されます。具体的には、収入と家賃のバランス、勤務先や雇用形態、本人確認の内容、緊急連絡先などが見られます。

審査の基準は物件や保証会社によって異なり、公開されていません。この記事では、一般的に見られるポイントと、申し込み前に準備しておきたいことをまとめました。

賃貸の入居審査とは

入居審査とは、物件に申し込んだ方に部屋を貸してよいかを判断する手続きです。申込書の内容や提出書類をもとに、主に次の3者が審査を行います。

貸主(大家さん)

最終的に入居を決めるのは貸主です。家賃の支払い能力に加えて、入居人数や入居目的、ペットの有無など、物件のルールに合うかどうかも確認されます。

管理会社

貸主から管理を任されている会社が、申込内容を確認して貸主へ報告します。電話での本人確認や、申込内容に関するヒアリングが行われることもあります。

保証会社

家賃保証会社を利用する物件では、保証会社の審査もあります。保証会社は、申込者が家賃を滞納した場合に立て替える役割を担うため、支払い能力を中心に確認します。保証会社によっては、過去のクレジットカードやローンの支払い状況を参考にすることもあります。

審査で見られる主なポイント

年収と、家賃とのバランス

最も重視されるのが、家賃と収入のバランスです。一般的には、家賃(管理費込み)が月収の3分の1程度までが一つの目安とされています。年収で考えると、家賃の36倍程度の年収があるかどうかが目安になります。たとえば家賃8万円なら、年収約288万円が目安です。

勤務先・勤続年数

勤務先の業種や規模、勤続年数は、収入の安定性を判断する材料になります。勤続年数が短い場合でも、それだけで審査に通らないわけではありませんが、内定通知書や雇用契約書などで収入の見込みを示せるとよいでしょう。

雇用形態

正社員、契約社員、派遣社員、アルバイト、自営業など、雇用形態も確認されます。会社員以外の方は、確定申告書や納税証明書など、収入を証明する書類の提出を求められることが多くなります。

フリーランス・個人事業主の方はフリーランスでも賃貸は借りられる?、夜のお仕事の方は夜職・水商売でも賃貸は借りられる?もあわせてご覧ください。

本人確認

申込書の氏名・住所・生年月日などが、本人確認書類の内容と一致しているかが確認されます。記入漏れや事実と異なる記載があると、審査に時間がかかったり、不利になったりすることがあります。

緊急連絡先

万が一のときに連絡がとれる方として、親族などの緊急連絡先を記入します。保証会社から緊急連絡先の方へ、登録の確認の電話が入ることもあるため、事前にひと言伝えておくとスムーズです。

保証会社の利用

現在は多くの物件で保証会社の利用が必須になっています。どの保証会社を使うかは物件ごとに決まっていることが多く、保証会社によって審査の基準も異なります。連帯保証人を立てられるかどうかを確認される場合もあります。

審査期間の目安

審査にかかる期間は、申し込みから数日〜1週間程度が目安です。保証会社の審査は早ければ当日中に結果が出ることもありますが、貸主の確認に時間がかかる場合や、土日・祝日をはさむ場合は長くなることがあります。

繁忙期は申し込みが集中するため、通常より時間がかかることもあります。引っ越しの日程に余裕を持って申し込むと安心です。

追加書類を求められるケース

次のような場合、審査の途中で追加の書類を求められることがあります。

  • 収入が家賃に対してやや少ない場合(連帯保証人の追加など)
  • 転職したばかり、またはこれから就職する場合(内定通知書・雇用契約書など)
  • 自営業・フリーランスの場合(確定申告書の控えなど)
  • 学生の場合(学生証、親御さんの収入証明など)
  • 法人契約の場合(会社の登記簿謄本など)

追加書類の提出が遅れると、その分審査が長引きます。求められたら、できるだけ早く提出しましょう。

申し込み前に準備しておくもの

申し込みの段階で、次のものを用意しておくと手続きがスムーズです。

  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
  • 収入を証明する書類(源泉徴収票、課税証明書、確定申告書の控えなど)
  • 勤務先の情報(会社名、所在地、電話番号、勤続年数)
  • 緊急連絡先の情報(氏名、続柄、住所、電話番号)
  • 入居者全員の情報(同居する方がいる場合)

書類が事前にそろっていると、人気物件の申し込みでも素早く動けます。申し込みの順番については、賃貸の1番手・2番手とは?で解説しています。

審査に不安がある場合は事前に相談を

「勤続年数が短い」「収入が安定しない時期がある」「以前に審査で断られたことがある」など、審査に不安がある場合は、申し込みの前に不動産会社へ相談してみてください。

審査の基準は保証会社や物件ごとに異なるため、状況に合った物件や保証会社を選ぶことで、選択肢が広がる場合があります。審査の結果は貸主や保証会社の判断によるものですが、事前に状況を共有しておくことで、必要な書類の準備や物件選びを一緒に検討できます。

よくある質問

Q. 審査に落ちた理由は教えてもらえますか?

A. 審査の詳しい理由は、管理会社や保証会社から開示されないのが一般的です。別の物件や別の保証会社では審査に通るケースもあるため、不動産会社に相談しながら次の物件を検討しましょう。

Q. 無職や転職活動中でも賃貸の審査は受けられますか?

A. 受けることはできますが、収入がない状態での審査は厳しくなるのが一般的です。預金残高を示すだけでは審査に通らないことも多く、収入のある親族に連帯保証人や契約者になってもらうなどの方法を検討することになります。状況によって選べる物件が変わるため、事前に相談するのがおすすめです。

Q. 審査の結果が出る前にキャンセルできますか?

A. 契約前であればキャンセルできるのが一般的です。ただし、貸主や管理会社に影響があるため、キャンセルを決めたら早めに不動産会社へ連絡してください。

まとめ

賃貸の入居審査では、家賃と収入のバランスを中心に、勤務先や雇用形態、本人確認、緊急連絡先などが確認されます。審査は貸主・管理会社・保証会社がそれぞれの基準で行い、期間は数日〜1週間程度が目安です。必要な書類を早めに準備し、不安な点は申し込み前に相談しておくことで、手続きをスムーズに進めやすくなります。

主任 長谷川

この記事の担当

主任 長谷川(HASEGAWA)

不動産歴4年目。お部屋探しは「ただの物件選び」ではなく、これからの生活を左右する大切な選択だと考えています。条件だけでなく、実際に住んだときの生活イメージまで一緒に考えてご提案します。初期費用や審査のご相談もお気軽にどうぞ。

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